姫まつ倶楽部通信～姫街道の松並木からのメッセージ～

　２０１８．０２.１２.
　姫街道の松並木の、今年の薬剤樹幹注入が、終わりました。

　松並木のメンテは、毎年冬に行います。

　松の成長や、害虫の活動が、止まる時期だからです。

　施行するのは、全部の木ではなく、カルテに基づいて、ローテイションを組みます。

　薬剤注入は、こんな工程で行われます。

①事前調査　該当樹木を決定。
②松の表皮の削除及び、打ち込み方向の決定。
③施行カードの貼り付け、記入
④薄皮の削皮、電気ドリルにて穿孔。
⑤注水による木屑の除去及び、内部腐朽の確認。
⑥加圧ボトルの打ち込み（ゴムハンマーで）。
⑦ボトルに薬液充填。
⑧ボトルキャップ装着。
⑨加圧ボンベ装填、加圧。
⑨吸収状況確認。
➉放置（この状態で数時間置く）、作業中注意のポスター掲示。
⑪ボトルを抜き、穿孔部の補修、剥皮部の被覆（パテ）。
⑫施行カードの記入、完了。

　要は、点滴です。　
　パテは、傷口がふさがれると、自然落下します。
　松並木を歩いて、その跡をさがしてみましょう。

　施行は、浜松市南土木課、浜松市文化財課。　作業は浜松造園事業協同組合。
　監修は、（有）正木樹芸研究所（樹木医）。