あけましておめでとうございます。
新春来福 本年も宜しくお願い申し上げます。 2018年 元旦
姫街道の起点、静岡県磐田市の見付宿には、犬にまつわる伝説があります。毎年、8月10日の見付天神祭を前に、棟に白羽の矢が当たった家の娘を、人身御供に出すしきたりがありました。 白羽の矢が当たった一家にとっては、涙のお祭りになります。
ある年、見付を訪れた旅の僧がこれを聴き「天神様がそんなことをするはずがない」と言って調べると、妖怪の仕業であることを突き止めました。 妖怪は信濃の悉平(しっぺい)太郎を、ひどく怖がっていることがわかりました。
僧は悉平太郎が、長野県駒ケ根市の光前寺で、飼われている、犬であることを知り、これを借りうけ、翌年の8月、人身御供の代わりに、この犬を柩に入れました。
妖怪が柩を開けた瞬間、悉平太郎は妖怪に襲い掛かり、見事にこれを退治しました。 それから、この祭りで泣く一家はいなくなり、遠州地方有数の祭りに発展したという事です。
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